神は細部に宿るって言うじゃない?

写真に関するいろいろ、特にRAW現像について。

ビットコインが消えたのでRAW現像で心境を表してみた。

どーもこんちくわ。ちらほら桜も咲き始めた今日この頃。

世間では「ビットコイン消失事件」で意気消沈してる方もいてはるようで。

「ビットコイン高騰でウハウハやわ〜」から

「約470億円の損失やて〜〜」に至る心境の変化を

RAW現像で表現してみました。

 

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 「日向ぼっこは心地良いなぁ、サイコーやなぁニャムニャム」

 

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 「あかん・・・、わし、もう終わりや・・・」

 

いかがでしょう。

同じ写真でも現像次第で受ける印象は全く変わってきます。

この例は極めて極端ですが、

微妙な色合いの違いやシャープネスの掛け具合でも

印象は変わってくるので(そこを書けっちゅうねん)

みなさんもいろんなパターン、現像して比較してみてクダサイ。

 

ほなっ!

梟の現像 ③

さてさて、こんちくわ。

前回、周辺光量を落としてなんだか冴えない真っ黒写真になった梟。

今回は仕上げていきまっせ。

 

ほなさっそく。

 

露出の調整:レベル補正

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↑これが前回の最後。

ほんで、下がレベル補正でハイライトを持ち上げたもの。

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ハイライト側(右側)の下のポイントをぐいーっと左に持っていきます。

ヒストグラムのあるとこギリギリまでね。

そうするとハイライトがぐーっと明るなります。

比べてみましょう。

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↑レベル補正前。

 

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↑レベル補正後。

 

ヒストグラムが右側にうす〜〜く伸びてるのが分かります。

つまり画面に明るい部分がちょっぴり出来たてことですな。

 

それでもまだ梟は暗いです。どうするか?

レイヤーマスクで梟を明るくします。

 

レイヤーマスク:梟全体

まずは梟の全体をうっすらマスク(塗ったとこだけ調整可能)します。

ぼくは横着なのでマウスでぴゃぴゃっとやってますが、

ペンタブでやると筆圧にも対応してて、より精度の高いマスクが作れます。

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こんな感じ。赤い部分がマスクです。

この赤い部分にだけ、すぐ下の「露出」の調整が効いています。

あんまりやると不自然になるので(いまさら!?)

マスクはある程度ぼやっとしてた方がいいかもね。

ちなみに「レイヤー1」が梟全体を明るく。

「レイヤー2」は留まり木を少し明るく。「レイヤー3」は目を明るく。

レイヤーは何個でも重ねられるので、気の済むまでやってください。

あんまり重ねるとワケ分からんようになるけどね。

 

レイヤー2は割愛して、レイヤー3に行きましょう。

 

レイヤーマスク:梟の目

やっぱり目は大事です。

口ほどに物を言いますので、アップで比較してみましょう。

まず、レイヤー3なしの状態。

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そして、目だけ明るくしたもの。

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おお、生気が宿りましたな。

 

全体はこんな感じ。 

◎最終

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◎最初

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最初の状態と比べてどないでしょう? 

絶対いじった方がええやん!とは言いませんが、

アレをこう出来るっていうのを

知っててやらない」ってのと「知らないから出来ない」ってのでは、

色々と応用できる範囲も狭まるので知ってるにこしたことは無いよね。

 

Owl.

 

梟はこれで一応できあがりです。

完璧に全行程を書き出したワケじゃないので、

なにか疑問・質問・いちゃ問等あればコメント欄にでもお願いしまっす。

 

同じような手法で現像したその他の写真はコチラ

Black Back - a set on Flickr

 

ほなまた!

 

梟の現像 ②

さてさて、梟の現像です。

Capture One 7 というソフトを使っていますが、

だいたいはどのソフトでも出来る調整です。

ただ、調整の掛かり具合とかそれぞれ違うので、全く同じとは言えまへん。

 

Capture One 7で開いた状態

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 ここから色々いぢくって行きます。

 

色味の調整:ホワイトバランス

今回はちょっと黄色系に振ります。

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「色温度」のスライダを右にやると黄色、左にやると青。

「色あい」の方は、右にやると赤、左にやると緑です。

これはどのソフトでも共通。のはず。

ホワイトバランスは色かぶりしている状態を補正する場合とか、

わざと色かぶりさせるために調整する場合とか、いろんな使い方ができます。

JPEGやTIFFでもホワイトバランスを触れるソフトもありますが、

RAWで触るより画質の劣化が著しいので

ホワイトバランスを触るためだけでもRAWで撮る価値あると思いますよ。

 

露出の調整:露出量

さあ、いよいよグイッと変えていきまっせ。

背景を暗くしたいので露出をグイッと下げます。

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ヒストグラムを見ながら、暗部が潰れきらないギリギリのラインを狙いつつ、

でもまぁ、やり直しは何遍でも出来るので思い切って暗くします。

 

梟も暗くなってしまいますが、

そこは後からええ具合にしますんで。 

 

露出の調整:コントラスト

次にコントラストを調整していきます。

暗くなりきっていなかった背景をさらに沈め、

梟のカタチを際立たせていきます。

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コントラストを上げると、彩度が少し高くなるので

ちょっと下げときましょか。

 

露出の調整:ビネット(周辺光量)

さらに暗くしまっせ。

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どんだけ暗いねんって思てはるでしょうが、

さらに周辺光量を落として、留まり木も暗くします。するんです。

 

梟もなんだか煤けたようになっちゃってますねぇ。

目なんか穴が空いたみたいに真っ黒。

 

さあさあ、これからどうなるんでしょう。 

次回、「レベル補正」を乞うご期待!

 

ほなっ!

 

梟の現像 ①

 

普段、いろんなとこで写真を撮りますが、

理想的なライティングであることはそうそうありません。

かと言って、

照明機材を持ち歩いて

撮るごとにセッティングするわけにもいきません。

 

「いやぁ〜、ぼくはそこまでやるよ。本気だから。本気と書いてマジだから!」

って人はそのまま我が道を進んでクダサイ。

そうでない人には、

なんかしら役に立つかも知れません。

 

さて。

動物園なんか行くと、基本的に動物は檻の中なので

檻越しで撮らんとあかんかったり、

柵があって近づけなかったり、暗かったりしますな。

 

そんな中、なんとか頑張って撮るわけですが、

どうしてもこう、なんか、

物足らんと言うか、味気ないというか・・・。

 

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撮ったままの状態だとこんな感じの梟。

これはこれでいいんですが、もうちょっとこうええ感じにしたい。

梟の魅力よりも、「動物園」の雰囲気が勝っちゃってるもの。

 

そこでRAW現像ですよ。

 

動画は撮ったままの状態から

完成(暫定)までの一連の画面キャプチャです。

 

最初と最後を比べると

全く別物のようになってるのが分かると思います。

好みはあると思いますが

こんだけ変わりまんのやでってことが分かると、

いろいろ応用も効くと思います。

次回からはこの現像の各工程を詳細に解説していきまっせー。

 

ほなね。

 

 

神は細部に宿るって言うじゃない?

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はじめに。

 

このブログでは主に、

デジタル写真のRAW現像に関することを

綴っていこうと思てます。

 

RAWというのはデジタルカメラの保存形式の一つですな。

ご存知の通り、「なま」って意味です。

 

カメラがJPEG画像を生成する前の、

センサーが光を受けたそのまんまのデータです。

 

完璧なロケーションで、

完璧な光線状態で、

完璧なカメラとレンズで、

完璧なタイミングで、

完璧な露出で撮ったとしても、

RAW現像は重要やと思いますねん。

 

カメラでは出来ひん

設定って

かなり沢山あるんすよね。

 

だって、

神は細部に宿るって言うじゃない?